海外旅行を計画するうえで見逃せないのが、航空券代に上乗せされる「燃油サーチャージ」。
原油価格や為替相場の影響で2か月ごとに変動し、家族4人の旅行では数万円の差が生まれることも珍しくありません。
この記事では、2025年の燃油サーチャージの見通しを、過去の推移や原油価格予測、為替動向を踏まえてわかりやすく解説します。
JAL・ANAの想定額や値下がりのタイミング、燃油サーチャージを抑えるコツまで具体例を交えて紹介。
2025年の海外旅行を少しでもお得に楽しむための情報をまとめました。
燃油サーチャージとは？2025年の予想額を知る前に知っておきたい基礎知識
海外旅行の航空券を探していると、チケット代とは別に「燃油サーチャージ」という項目が加わっているのを見たことがあると思います。
これは簡単にいえば、飛行機を飛ばすために必要な燃料費をカバーするための追加料金です。
普段あまり気にしないかもしれませんが、国際線の航空券を購入する際には、この金額が思っているよりも大きく、総額を左右する重要な要素になります。
特に2025年に海外旅行を考えているなら、燃油サーチャージの仕組みを知っておくと、予算の見通しを立てやすくなります。
燃油サーチャージの仕組みと計算方法
燃油サーチャージは、航空会社が独自に設定する追加料金で、主に原油価格と為替レートに連動して決まります。
国際線の場合、国際航空運送協会（IATA）が発表するシンガポールケロシン価格（航空燃料の国際指標価格）を基準に、過去2か月間の平均価格を算出し、それを円換算したうえで金額が決められます。
例えば、1バレルあたりのケロシン価格が上昇し、円安が進んで1ドル=150円になっている場合、燃油サーチャージは高めに設定されやすくなります。
逆に、原油価格が下がったり円高になれば、同じ航空券でも燃油サーチャージが引き下げられることがあります。
実際に2024年の後半には、原油価格が比較的落ち着いたことで、ヨーロッパ路線の燃油サーチャージが数千円単位で下がった例がありました。
計算方法は複雑に見えますが、ざっくりいうと「燃料代を補うための変動料金」と考えるのが一番わかりやすいです。
航空券の本体価格が安くても、燃油サーチャージが高いと総額は思ったより高くなることもあるので注意が必要です。
国際線航空券に燃油サーチャージがかかる理由
燃油サーチャージが導入された背景には、原油価格が大きく変動する時期に、航空会社が運賃だけでは燃料費の高騰に対応できなかったことがあります。
航空機は莫大な量の燃料を使うため、原油価格が上がれば運航コストが一気に跳ね上がります。
そこで、燃料費の変動を航空券の追加料金として反映させる仕組みができました。
たとえば、ロンドンやニューヨークなどの長距離国際線は飛行時間が長く、燃料の使用量も多くなるため、燃油サーチャージが高くなる傾向にあります。
一方で、韓国や台湾、香港などの近距離アジア路線は、使用する燃料が少ない分、サーチャージも抑えられる場合が多いです。
また、航空会社ごとに設定額が微妙に異なることもあります。
ANAやJALなどのフルサービスキャリアでは一定額がかかりますが、LCC（格安航空会社）の中には燃油サーチャージを請求しないところもあり、その分、運賃の総額が安く見えるケースがあります。
ただしLCCの場合、手荷物や機内サービスが有料だったり、別のコストがかかることも多いので、単純な比較はできません。
燃油サーチャージを決める要素（原油価格・為替レートなど）
燃油サーチャージの金額を決める大きな要素は、主に原油価格と為替レートです。
航空燃料は原油を精製したケロシンを使用し、その取引価格は世界的に変動しています。
たとえば、世界情勢の影響で中東の産油国からの供給が不安定になると、原油価格が急上昇し、数か月後には燃油サーチャージも引き上げられることがあります。
もうひとつ重要なのが為替レートです。
航空燃料の取引は基本的に米ドル建てで行われるため、円安が進むと同じ燃料を購入するのに必要な円の金額が増えます。
2023年から2024年にかけては円安傾向が続いたため、原油価格が少し落ち着いても燃油サーチャージがあまり下がらなかった、という事例もありました。
さらに、燃油サーチャージは数か月ごとの見直しサイクルで決定されるため、今すぐの原油価格や為替が変動しても、実際の航空券に反映されるのは次期の改定からになります。
たとえば、1～2月の平均価格が高ければ、4～5月の発券分の燃油サーチャージが上がる、というようなタイムラグがあるのです。
こうした仕組みを知っておくと、海外旅行の計画を立てるときに「この時期に買ったほうが安くなるかも」と予想がしやすくなります。
実際に2024年の春は円安の影響が強く、ハワイ往復の燃油サーチャージが片道あたり2万円近くになったケースもありましたが、夏に向けて原油価格が落ち着き、秋以降のチケットでは1万円台に下がったこともあります。
こうした動きを把握しておくと、2025年に航空券を予約するときも、少しでもお得に手配できる可能性が高まります。
2025年の燃油サーチャージ見通しと動向
2025年の見通しを立てるうえで知っておきたい過去の傾向や、原油価格・為替相場の影響、そしてJALやANAの想定額について、初心者向けにわかりやすく解説します。
過去5年間の推移から見る燃油サーチャージの傾向
燃油サーチャージは年ごとに大きく変動しており、過去5年間だけでも航空券代に数万円単位の差が出ています。
例えば、2019年頃は1ドル＝110円前後、原油価格も比較的安定していたため、ハワイ往復で燃油サーチャージは1万円前後に収まっていました。
しかし2022年にはウクライナ情勢などの影響で原油価格が急騰、さらに円安が進行した結果、ハワイ往復で4万円以上かかる時期もありました。
2023～2024年は、原油価格が少し落ち着きつつも円安が続いたため、ハワイ往復で2万～3万円前後、ヨーロッパ路線では最大5万円近くの燃油サーチャージが必要となるケースが見られました。
このように、燃油サーチャージは世界情勢や為替の影響を強く受けるため、2025年も同様に「原油価格」「円安・円高の動き」がカギとなります。
原油価格の予測と2025年の航空運賃への影響
燃油サーチャージの大元となるのが航空燃料（シンガポールケロシン）の価格です。
世界的な需要や産油国の生産量調整、戦争や紛争による供給リスクなど、さまざまな要因で価格が動きます。
エネルギー機関の見通しでは、2025年の原油価格は1バレルあたり70～90ドル程度で推移する可能性が高いと予測されています。
2024年後半に比べて大幅に上がらなければ、現在の燃油サーチャージ水準が続くか、やや下がることも期待できます。
例えば、2024年の秋ごろ、原油価格が80ドル台に落ち着いた時期には、JALとANAともに燃油サーチャージを1段階引き下げ、ハワイ路線で往復2万円台前半になったケースがありました。
こうした動きが2025年も続けば、海外旅行の総額もある程度抑えられるでしょう。
為替相場（円安・円高）の見通しと燃油サーチャージの変動要因
もうひとつ重要なのが為替レートです。燃油サーチャージの計算はドル建てで行われるため、円安が進むと同じ燃料価格でも日本円での負担が増えます。
例えば、1ドル＝120円のときと、1ドル＝150円のときでは、同じ燃料費でも約25％も支払額が変わります。
2022年～2024年の急激な円安局面では、原油価格が安定しても燃油サーチャージが高止まりする原因となりました。
2025年の為替相場については、専門家の予想でも「円安傾向が緩やかに続く可能性が高い」とされています。
もし1ドル＝140円前後で推移すれば、現在と同程度の燃油サーチャージが維持される見込みです。
逆に円高が進めば、燃油サーチャージが1段階下がる可能性もあります。
JAL・ANAの燃油サーチャージ2025年見通しと想定額
ここからは、JAL・ANAの主要路線ごとの2025年想定額を見てみましょう。
以下は2024年の平均値と原油・為替見通しをもとにした予測例です。
ハワイ・グアム路線の予想額
ハワイ路線は日本から人気の高い中距離路線で、2024年の燃油サーチャージは往復で約2万～3万円が主流でした。
2025年も原油価格が80ドル前後、円安が続いた場合、ハワイ路線の燃油サーチャージは往復2万円前後～最大3万円程度になる見込みです。特に夏休みや年末年始は航空券自体が高騰しやすく、燃油サーチャージが総額を押し上げる要因になります。
ヨーロッパ・アメリカ路線の予想額
ヨーロッパやアメリカ東海岸路線は距離が長いため、燃油サーチャージも高額になりやすいです。
2024年のピーク時は往復5万円近くになったケースもありましたが、2025年はやや落ち着いて往復3万5千円～4万5千円程度と予想されます。
特にニューヨーク、ロンドン、パリなどの長距離路線は、燃料費の影響を受けやすいため注意が必要です。
アジア近距離路線の予想額
韓国や台湾、香港などの近距離アジア路線は、燃料消費が少ないため燃油サーチャージも安めです。
2024年は往復5千円～1万円程度が多く、2025年も大きな変動がなければ同程度の水準が続く見込みです。
原油価格が大きく下がれば、サーチャージが撤廃される可能性もあります。
2025年の燃油サーチャージはいつ改定される？
航空会社では、燃油サーチャージ（燃料特別付加運賃）を定期的に見直し、航空券を発券する期間ごとに適用額を決定しています。
特にJAL（日本航空）やANA（全日空）といった主要キャリアでは、２ヶ月ごとに発表される仕組みです。
改定サイクルと発表時期のスケジュール
ANAの国際線燃油サーチャージは、2か月ごとの改定が基本です。
例えば「4‑5月発券分」は2月下旬に発表され、その前の「12‑1月価格」が反映されます。
スケジュールは以下の通り整理できます：ANA
4月–5月発券分 → 2月下旬発表（12‑1月平均価格）
6月–7月発券分 → 4月下旬発表（2‑3月平均価格）
8月–9月発券分 → 6月下旬発表（4‑5月平均価格）
10月–11月発券分 → 8月下旬発表（6‑7月平均価格）
12月–1月発券分 → 10月下旬発表（8‑9月平均価格）
2月–3月発券分 → 12月下旬発表（10‑11月平均価格）
一方、JALでも燃油サーチャージは2か月ごとに見直しられ、例えば2025年6月19日に「8～9月発券分」が発表されました。
この時点の評価指数（4〜5月平均価格：約USD 79.60）をもとにZone Fとされ、欧米路線では片道で21,000円程度となる見通しでした
。
発表後に航空券を買うべきか？タイミングの見極め方
発表されたタイミングを正しく理解すると、航空券購入時の迷いを解消できます。
以下のようなポイントで判断すると良いでしょう。
■ 発表直後に買うメリット・リスク
– 燃油サーチャージが下がった場合（例：Zone Fなど）、すぐに購入することで低水準が適用されます。
– 一方で、上がった場合には航空券全体の価格が急に上昇する可能性があります。
■ 平均価格・為替動向を見る
発表で使われた「2か月平均価格（例：4‑5月平均）」は、原油や為替の過去の水準を反映しています。今後さらに原油価格が下がる見通しや円高が進む傾向が見られるなら、次の改定待ちも一案です。ただし、その見通しが外れるリスクも伴います。
■ 具体例：2025年6‑7月発券分
たとえば、2025年6月下旬に「8～9月発券分」がZone F（中程度）と発表されたとします。この場合、Zone E → F に下がったことになりますので、すぐに発券すれば安い水準で確保できます。しかし、7〜8月にかけて原油価格がさらに下がり、円高が進んだなら、「10〜11月発券分」でさらに安くなる可能性もあります。
逆に、価格が上昇傾向の兆しがあるなら、発表直後に購入するのが安全です。
■ チケット本体の価格にも注目
燃油サーチャージが下がっても、航空券本体の運賃が高騰している時期もあります。
逆に燃油サーチャージは高い水準でも、セールや早得プランなど運賃本体が割安なら、総額ではお得になることもあるため、両方を総合的に判断しましょう。
燃油サーチャージを抑える方法【2025年版】
海外旅行の航空券を予約するとき、運賃に加えてかかる「燃油サーチャージ」が意外と高額で驚いた経験はありませんか？
2025年も燃油サーチャージは原油価格や為替相場の影響を受けて変動しますが、工夫次第でこの負担を大きく減らすことが可能です。
ここでは、初心者の方でも実践しやすい4つの節約方法を紹介します。
マイルや特典航空券を活用して燃油サーチャージを節約
マイルを貯めて特典航空券を利用すると、航空券代そのものを安くできるだけでなく、燃油サーチャージをほぼ払わずに済む場合があります。
たとえば、JALやANAのマイルを使った特典航空券では、路線や予約クラスによって燃油サーチャージが必要ですが、一部の海外発券や提携航空会社の便では燃油サーチャージが無料または大幅に安いケースがあります。
例えば2025年にハワイ旅行を計画するとしましょう。
日本発のJAL特典航空券（エコノミー往復）：燃油サーチャージ往復約4万円（2025年初頭の見込み）
同じJALマイルを使ってアメリカ国内発券に組み合わせる場合：燃油サーチャージがかからない、または1万円以下に抑えられる場合もあります。
さらに、ブリティッシュ・エアウェイズやアラスカ航空などの海外系マイレージプログラムを活用すると、日本発の国際線でも燃油サーチャージが不要な提携便を予約できることがあります。
マイルを貯める手段は、クレジットカード決済やポイントサイト活用など多様です。
普段の買い物でコツコツ貯めておくと、燃油サーチャージ節約にもつながります。
LCCや燃油サーチャージ無料の航空会社を選ぶコツ
燃油サーチャージを抑えるもう一つの方法は、LCC（格安航空会社）や燃油サーチャージを徴収しない航空会社を選ぶことです。
たとえば、以下のようなケースがあります。
ZIPAIR（JAL系LCC）：燃油サーチャージを徴収せず、チケット代がシンプルに設定されています。
シンガポール航空の一部運賃：基本運賃に燃油費用を含めており、追加徴収がないケースがあります。
たとえば2025年に東京からハワイに行く場合、フルサービスキャリア（JALやANA）ではサーチャージ往復4万円前後かかるのに対し、ZIPAIRならサーチャージなし＋座席指定や荷物料金を加えても合計が安くなることがあります。
ただし、LCCはサービスが有料オプション制になっていることが多いので、手荷物や機内食などを追加した場合の合計金額も考慮しましょう。
早めの予約とキャンペーン活用でお得に海外旅行
燃油サーチャージは、発券時点の適用額で決まります。発券後に価格が変動しても、追加請求や返金は基本的にありません。
そのため、改定前に安い水準が発表されている期間に購入するのが効果的です。例えば2025年6月下旬に「8～9月発券分が下がる」と発表された場合、すぐに発券するとその安いサーチャージが適用されます。
さらに、航空会社や旅行会社が行うセールやキャンペーンを活用すると、燃油サーチャージ込みの総額が安くなることがあります。
例：2025年3月にANAが「ヨーロッパ線セール」を実施。燃油サーチャージ込みで通常15万円→12万円台の設定に。
例：旅行会社のタイムセールで、サーチャージ込みのパッケージツアーが通常より2～3万円安くなるケースも。
改定スケジュールとキャンペーン情報をあわせてチェックすれば、かなりお得に予約できます。
旅行時期をずらして安く行く方法
同じ目的地でも、旅行時期を少しずらすだけで燃油サーチャージを含めた総額が下がることがあります。
燃油サーチャージは2ヶ月ごとに見直されますが、運賃は繁忙期と閑散期で大きく変わります。
たとえば2025年8月のお盆期間は燃油サーチャージ＋航空券本体が高騰し、ハワイ旅行が1人あたり20万円以上になることもあります。
しかし、9月下旬に出発時期をずらすだけで、サーチャージはほぼ同じでも航空券本体が大幅に安くなり、総額が3～5万円安くなることもあります。
さらに、2025年中で原油価格が落ち着き、10月以降のサーチャージが下がる見込みがあるなら、敢えて旅行時期を秋や冬にずらすのも賢い選択です。
まとめ｜2025年の燃油サーチャージ動向を踏まえた旅行計画の立て方
海外旅行を計画するとき、航空券代はもちろんですが「燃油サーチャージ」が意外と大きな割合を占めています。
2025年も原油価格や為替相場の影響を受けて燃油サーチャージは変動が予想されるため、旅行のタイミングや予約の仕方で総額に数万円の差が出ることも珍しくありません。
ここでは、2025年の燃油サーチャージ動向を踏まえて「航空券購入のベストタイミング」と「燃油サーチャージを上手に把握してお得に海外旅行するコツ」を初心者向けに紹介します。
航空券購入のベストタイミング
燃油サーチャージはJALやANAなど主要航空会社で2か月ごとに改定されます。
例えば2025年の場合、以下のようなスケジュールで適用額が決まります。
4～5月発券分 → 2月下旬発表
6～7月発券分 → 4月下旬発表
8～9月発券分 → 6月下旬発表
10～11月発券分 → 8月下旬発表
12～1月発券分 → 10月下旬発表
このサイクルを知っていると、航空券を買うタイミングを判断しやすくなります。
■ 改定直後に安くなったら即購入
例えば、2025年6月下旬の発表で「8～9月発券分の燃油サーチャージが片道2万円→1万6千円に下がる」と決まった場合、すぐに発券すれば安い額が適用されます。
家族4人でハワイ旅行を計画している場合、燃油サーチャージだけで往復16万円→12万8千円と3万円以上の差が出るため、発表直後の予約が大きな節約につながります。
■ 改定前に値上がり予想なら先に発券
逆に、原油価格が高騰している時期や円安が急激に進んでいる場合、次回改定でサーチャージが上がる見込みがあるなら、改定前に早めに発券したほうが得です。
例えば、2025年1月に円安が進み、2月の発表で4～5月発券分が値上がりするとニュースになっていた場合、1月中に発券すれば安い額をキープできます。
燃油サーチャージの動きを把握してお得に海外旅行するコツ
燃油サーチャージの変動は「原油価格」と「為替相場」の2つの要素に左右されます。
これらの動きをチェックしておくと、旅行計画を立てやすくなります。
■ 原油価格の推移をチェック
燃油サーチャージは、発表の基準期間（過去2か月間）のシンガポールケロシン価格をもとに決まります。
たとえば2025年春に原油価格が下がり続けていれば、6月下旬の発表で8～9月発券分が下がる可能性が高い、と予想できます。
日経新聞や航空会社の公式サイトで「燃油サーチャージ見通し」が記事になることもあるので、出発の数か月前からチェックすると安心です。
■ 為替相場（円高・円安）の影響を知る
燃油サーチャージは米ドル建てで計算されるため、円高になると負担が減り、円安が進むと高くなります。
たとえば、2025年1ドル＝140円のときにハワイ往復で4万円のサーチャージが、1ドル＝130円まで円高になると3万5千円程度まで下がることがあります。
旅行を検討している時期に円高傾向があれば、改定を待つのも選択肢です。
■ マイルやLCCを活用する
燃油サーチャージは、マイル特典航空券やLCCを利用すると大幅に減らせることがあります。
JALマイルで提携航空会社の便を発券 → 燃油サーチャージが不要なケースあり
ZIPAIRや一部の海外LCC → サーチャージなし、または最小限で利用可能
例えば、同じ東京‐ホノルル往復をフルサービスキャリアで予約するとサーチャージ4万円、ZIPAIRではゼロ。家族4人なら16万円の差が出ることもあります。
■ 旅行時期をずらす
サーチャージが同じでも、旅行シーズンによって航空券本体の価格が大きく変わります。
例えば、2025年8月のお盆時期は総額20万円以上かかるハワイ往復が、9月中旬なら15万円程度まで下がることもあります。サーチャージだけでなく総額を考えて日程を調整するのも節約のポイントです。
■ 旅行計画の立て方まとめ
改定スケジュールを把握して、値下がり発表直後や値上がり前に発券。
原油価格と為替の動向をチェックし、次回改定を予測。
マイルやLCCを活用してサーチャージ自体を減らす。
旅行時期を調整して総額を下げる。
燃油サーチャージは、同じ航空券でも購入タイミングや選ぶ航空会社によって数万円単位の差が出ます。
2025年の旅行をお得に楽しむためには、改定スケジュールを意識しつつ、価格動向をこまめにチェックすることが大切です。
家族旅行や長期旅行のように人数が多いほど節約効果も大きいため、少しの工夫で賢く海外旅行を計画してみましょう。
この記事のまとめ
2025年の燃油サーチャージは、原油価格や為替相場によって大きく変動する可能性がありますが、事前に情報を把握して計画を立てれば、海外旅行の費用を賢く節約できます。
- 改定タイミングは2か月ごと：発表直後の値下がりや、値上がり前の早期購入で数万円の差が出ることも。
- 原油価格・為替相場のチェックがカギ：円高や原油安のタイミングで予約を検討。
- マイルやLCCの活用でサーチャージ自体を減らせる：家族旅行では特に効果が大きい。
- 旅行時期をずらすだけでも総額が安くなる：繁忙期と閑散期で5万円以上差が出る場合も。
燃油サーチャージは避けられないと思われがちですが、知識を持って予約タイミングや航空会社を選ぶことで、同じ行き先でも大幅に費用を抑えることができます。
2025年の海外旅行は、今回紹介したコツを活用して、お得に計画を立ててみてください。