「格安航空って安全なの?」──2025年現在、LCC(ローコストキャリア)は世界中でシェアを拡大しています。運賃が安い分、安全面に不安を感じる方も多いでしょう。この記事では、AirlineRatings(2025年版)の最新データを基に、安全性で高く評価されたLCCランキングTOP10と、LCCを安全に選ぶポイントを解説します。
1.LCCとは?格安航空の仕組みと安全基準
格安航空(LCC)の基本
LCCは「Low Cost Carrier(ローコストキャリア)」の略で、座席・サービスを最小限にして運賃を下げる航空会社を指します。 安い理由は、座席の高密度配置・有料オプション化・拠点空港の効率運用などで、安全性を犠牲にしているわけではありません。
安全基準はフルサービス航空会社と同等
国際航空運送協会(IATA)や各国航空当局は、LCCにも同じ安全監査基準を適用しています。 多くのLCCは「IOSA(IATA Operational Safety Audit)」の認証を取得しており、フルサービス航空会社と同レベルの運航基準を満たしています。
2.【2025年版】安全なLCCランキングTOP10(AirlineRatings調べ)
以下はAirlineRatingsが発表した「The World’s Safest Low-Cost Airlines 2025」をもとに作成したランキングです。 評価基準は事故率、IOSA認証、監査結果、機齢、運航品質などです。
| 順位 | 航空会社(英名) | 本拠地 | 特徴・評価ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | ジェットスター(Jetstar) | オーストラリア | Qantasグループ傘下。安全管理・訓練体制が高水準。 |
| 2 | イージージェット(easyJet) | イギリス | 欧州最大規模のLCC。EASA基準に基づく整備体制が高評価。 |
| 3 | ライアンエアー(Ryanair) | アイルランド | 運航実績が豊富で事故率ゼロを維持。効率的な整備体制が強み。 |
| 4 | Wizz Air(ウィズエア) | ハンガリー | 新鋭機を大量導入。機齢が非常に若いフリート構成。 |
| 5 | エアアジア(AirAsia) | マレーシア | ASEAN最大のLCC。再監査後、安全評価が安定。 |
| 6 | フライドバイ(flydubai) | UAE | エミレーツ系。国際線中心で安全監査の通過率が高い。 |
| 7 | HKエクスプレス(HK Express) | 香港 | キャセイパシフィック傘下。整備・運航体制が安定。 |
| 8 | ボラリス(Volaris) | メキシコ | 北米路線を中心に運航。安全管理のデジタル化が進む。 |
| 9 | インディゴ(IndiGo) | インド | アジア最大のLCC。運航品質と整備能力を強化中。 |
| 10 | スウープ(Swoop) | カナダ | ウエストジェット傘下。小規模ながら評価安定。 |
※ 出典:AirlineRatings「The World’s Safest Low-Cost Airlines 2025」より。評価は年度ごとに変動します。
3.安全なLCCを選ぶための5つのチェックポイント
① IOSA認証を取得しているか
IOSA(IATA Operational Safety Audit)は、航空安全の国際監査基準。 公式サイトで認証済みのLCCを選ぶと安心です。
② 機材の新しさ(平均機齢)
新しい機体ほど安全装備や整備効率が高く、トラブル率も低い傾向。
AirlineRatingsでは平均機齢が若いLCCを高く評価しています。
③ 整備を自社管理しているか
整備を自社施設(または提携整備会社)で行うLCCは、品質管理が徹底されやすいです。 整備外注の多い小規模LCCはやや注意。
④ 遅延・欠航率を確認
安い便でも、遅延やキャンセルが多い航空会社は避けたいところ。
SkyscannerやFlightAwareなどで直近の運航統計を確認しましょう。
⑤ 実運航会社を確認(コードシェア便に注意)
販売会社と実際の運航会社が異なるケースがあります。
予約時に「operated by ○○」の表記を必ずチェック。
4.よくある質問(FAQ)
Q. LCCは本当にフルサービス航空より危険なの?
A. いいえ。
多くのLCCはIATA認証を受けており、安全基準は同等です。
違いは「サービスの簡素化」であって、安全面を削っているわけではありません。
Q. 安全性の高い日本のLCCは?
A. 日本ではPeach Aviation・ジェットスター・スプリング・ジャパンが主要LCC。
いずれも国交省監督下でIOSA認証を取得済みです。