旅行のスタイルが多様化する中、「素泊まり」という言葉をよく見かけるようになりました。
食事なしで宿泊するだけのシンプルなプランですが、実は旅をもっと自由に、もっとお得に楽しめる方法として注目されています。
本記事では「素泊まりとは何か?」をわかりやすく解説し、メリット・デメリット、どんな人におすすめか、さらには素泊まりを快適に過ごすためのコツまで、初心者の方にもやさしくご紹介します。
ホテル選びの参考にぜひご活用ください!
素泊まりとは?まずは基本をわかりやすく解説

旅行や出張のとき、宿を探していると「素泊まりプラン」という言葉をよく見かけることがありますよね。
「なんとなく食事がついてない宿泊プランかな?」とイメージしていても、実際にどういうものなのか、どんなときに選ぶといいのかは意外と知らない方も多いかもしれません。
ここでは、「素泊まり」の意味を基本からやさしく解説していきます。
初めての旅行や、ホテル予約に慣れていない方でも理解しやすいように、具体例を交えてお伝えしますね。
素泊まりの定義|食事なしの宿泊スタイル
素泊まりとは、その名の通り「宿に泊まるだけ」の宿泊スタイルのことです。
つまり、夕食や朝食などの食事が一切含まれていないプランのことを指します。
たとえば、ビジネスホテルや旅館、最近人気のゲストハウスなどでも「素泊まりOK」と書かれている場合があります。
これは「ごはんは出ないけど、その分安く泊まれますよ」という意味です。
チェックインして、部屋に泊まり、翌朝チェックアウトするだけ。
その間、食事の提供はないので、晩ごはんや朝ごはんは自分で外に食べに行くか、テイクアウトやコンビニなどで用意する必要があります。
ホテルによっては、館内にレストランがあっても、素泊まりプランの人は利用できなかったり、別料金になるケースもあるので、事前に確認しておくと安心ですね。
「食事付き」との違いはどこ?
では、よく見かける「朝食付き」や「2食付き」との違いは何かというと、もちろん一番のポイントは「食事の有無」です。
たとえば、朝食付きプランなら、翌朝レストランで朝ごはんを食べることができます。
和定食だったり、バイキングだったり、内容は施設によってさまざまですが、朝の準備が楽になるのが魅力です。
また、「2食付き」や「1泊2食付き」というプランは、夕食と朝食の両方がついています。
観光地の旅館などでは、地元の食材を使った会席料理が提供されたり、温泉旅館なら部屋食でのんびり味わえることもあります。
一方で、素泊まりは完全に食事がないぶん、食費は自分で調整できますし、なにより宿泊料金が安くなるのが大きな違いです。
たとえば、温泉旅館で2食付きのプランが1泊1万円以上するのに対し、素泊まりなら同じ部屋でも6,000円くらいに抑えられることもあります。
浮いた分で地元の名店に食べに行ったり、お土産を買ったりする楽しみ方もできますね。
素泊まりが増えている理由とは

最近では、この「素泊まり」を選ぶ人が増えてきています。
その背景にはいくつかの理由があります。
まず1つ目は、「旅のスタイルが多様化してきたこと」。
以前は観光地に行くと、旅館に泊まって温泉に入って、夜は部屋でゆっくりごちそうを食べる…というスタイルが定番でした。
でも今は、「せっかく来たから外に食べに行きたい」「地元の居酒屋やカフェを楽しみたい」という人が増えています。
特に若い世代や、一人旅をする人たちの間では、宿はあくまで“寝るだけ”の場所と考えるケースも多く、食事なしの素泊まりを選ぶことが自然になってきているんです。
2つ目の理由は、「価格が安くなるから」。
物価が上がり、旅行にかかるお金も気になる今、なるべく宿泊費を抑えたいという人にとって、素泊まりはとても魅力的です。
予算を抑えつつ、グルメや観光にお金をかけたいという旅の楽しみ方にはピッタリですね。
たとえば、家族旅行で4人分の2食付きプランにすると、かなりの金額になります。
でも素泊まりなら、人数が増えるほど費用の差が大きくなるので、そのぶん他の楽しみに回せるというわけです。
3つ目は、「食の自由度が高いこと」。
宿の食事ももちろん魅力的ですが、時間が決まっていたり、内容があらかじめ決まっていたりすることが多いですよね。
その点、素泊まりなら食べたいものを、食べたい時間に自由に選べます。
たとえば、夜に遅く到着する予定のときに、「夕食付きにしたのに間に合わなかった…」ということもありますが、素泊まりならそんな心配もいりません。
さらに、最近はコンビニやテイクアウトグルメも充実していて、「無理に食事付きにしなくても困らない」という声も多くなっています。
また、観光地によっては「食事が魅力のエリア」もあります。
たとえば、金沢なら近江町市場で朝から海鮮丼が食べられたり、福岡なら屋台めぐりが旅のメインになったり。
そんなときに素泊まりにしておけば、宿のごはんに縛られずに、地元グルメを思い切り楽しむことができます。
素泊まりのメリット・デメリットとは?

「素泊まりってなんとなく安そうだけど、実際どうなの?」
そんな疑問を持っている方は多いと思います。
ホテルや旅館の予約サイトを見ると、「朝食付き」「2食付き」「素泊まり」など、いろいろなプランがありますよね。
その中でも“素泊まり”はとてもシンプルなスタイルで、食事はナシ、泊まるだけ。
その分、料金が安くて自由度も高いのが特徴です。
でも、「安い=お得」と思って選ぶと、「ごはんどうしよう?」「時間が合わない…」なんて困ることも。
ここでは、素泊まりのメリット・デメリットを、初心者の方にもわかりやすく紹介していきます。
どんな人に向いているのかもあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
メリット:旅の自由度が高く、料金が安い

まず、素泊まり最大の魅力は「料金が安い」ことです。
食事がついていない分、宿泊費をグッと抑えることができます。
たとえば、ある温泉地の旅館で「1泊2食付き」のプランが1万2千円だったとして、同じ部屋を素泊まりにすると7千円前後で泊まれることもあります。
差額が5千円以上になることも珍しくなく、家族やグループでの旅行なら、その差はさらに大きくなります。
浮いたお金で観光や地元のグルメを楽しめると考えると、なかなか魅力的ですよね。
さらに、素泊まりのもう一つのメリットは「旅の自由度が高い」という点です。
食事付きのプランだと、「夕食は18時〜20時の間にレストランへ」「朝食は7時〜9時までに会場で」など、時間に制限があることが多いです。
旅先ではスケジュールが変わることもありますし、「夜は友達と飲みに行きたい」「朝はゆっくり寝たい」なんてこともありますよね。
そんなとき、食事時間に縛られない素泊まりは本当にラクなんです。
例えば、福岡のような屋台文化のある地域では、夕食を宿で食べるより、夜の街へ出てラーメンや焼き鳥を楽しんだほうが旅行の思い出にもなります。
朝ごはんだって、地元の市場で新鮮な魚を使った定食を味わうのも旅の醍醐味。
素泊まりなら、そういった「地域の魅力」を満喫できる自由さがあります。
また、最近では一人旅やワーケーションなど、新しい旅のスタイルが増えてきましたが、そういったスタイルにも素泊まりはぴったりです。
自分のペースで動けて、無駄なサービスが省かれているぶん、気軽に利用できるのも人気の理由ですね。
デメリット:食事の確保が必要になる

とはいえ、素泊まりには注意点もあります。
その代表が「食事の確保」です。
当然ですが、食事がついていないので、自分でどうにかする必要があります。
夜遅くに到着して周辺の飲食店が閉まっていたり、早朝に出発しなければならないときなど、「ごはんどうしよう…」と困る場面が出てくることもあります。
たとえば、観光地の中には夜になると早く閉まってしまうお店もありますし、朝ごはんを提供してくれるカフェが近くにない場所もあります。
特に地方の温泉宿や山間部の旅館などでは、近くにコンビニすらないこともあるので、事前に「食べる場所」「買える場所」があるかどうかを調べておかないと、空腹で後悔…なんてことにも。
さらに、ホテルによっては電子レンジや食べるスペースがない場合もあるので、テイクアウトしたとしても「どこで食べるの?」という問題が出てくることも。
コンビニでごはんを買っても、ベッドの上で食べるしかない…なんてケースも意外とあるんです。
また、食事を別で手配するとなると、結局手間やお金がかかることもあります。
外食を何度もすると、思ったより出費がかさんでしまった…という声も少なくありません。
だからこそ、素泊まりを選ぶときは、「ごはんはどうするか?」ということをあらかじめ計画しておくのがとても大切なんです。
こんな人におすすめ!素泊まりが向いている旅行スタイル
では、どんな人に素泊まりは向いているのでしょうか?答えは、「自由に旅をしたい人」「食にこだわりたい人」「予算を抑えたい人」です。
たとえば、旅行中に地元のグルメを思いっきり楽しみたい人。
旅館の夕食も魅力ですが、それよりも「あの有名店でディナーがしたい」「地元の居酒屋で一杯飲みたい」という人には、食事時間に縛られない素泊まりがぴったりです。
また、早朝から観光に出かけたい人や、チェックアウト後すぐに移動する予定がある人にもおすすめです。
食事付きプランだと、「朝ごはんの時間に合わせて出発を遅らせる」なんてことになりがちですが、素泊まりならその心配がありません。
さらに、ビジネス出張などで「寝るだけでOK」という人にも人気です。
食事は外で済ませることが多いので、宿は最低限の設備で十分という考え方には、素泊まりが合っています。
最近では、カプセルホテルや簡易宿泊所、ゲストハウスなどでも素泊まりスタイルが主流になってきています。
シンプルな宿泊スタイルを好む人が増えている今、旅の自由度を大切にしたいなら、素泊まりはとてもいい選択肢になりますよ。
素泊まりに向いている宿の種類と選び方
「素泊まりを選んでみたいけど、どんな宿に泊まればいいんだろう?」
そう悩むのは自然なことです。
というのも、素泊まりプランはホテル、旅館、ビジネスホテル、ゲストハウスなど、いろいろなタイプの宿で用意されているからなんです。
値段も立地も設備もバラバラなので、初めてだと「失敗したらどうしよう」と不安になりますよね。
ここでは、宿泊施設の種類ごとの特徴や、素泊まりに向いている宿の見極め方、さらに旅行の目的に応じた宿選びのコツについて、初心者でもわかりやすく解説していきます。
ホテル・ビジネスホテル・旅館・ゲストハウスの違い
まずは、素泊まりプランがある代表的な宿泊施設の種類から整理してみましょう。
「ホテル」は、観光地や都市部に多く、設備もサービスも標準以上に整っていることが多いです。
レストランやルームサービスがあるような大型のシティホテルでは、食事を付けるか素泊まりにするか自由に選べることが多く、立地も良いため「食事は外で済ませたい」という素泊まり派にも使いやすいです。
「ビジネスホテル」は、駅近やオフィス街に多く、機能的でコンパクトな部屋が中心。
価格もお手ごろで、素泊まりとの相性が非常に良いです。
仕事や一人旅など、泊まることが目的になっているケースにぴったりの宿です。
最近では、朝食だけは無料でついてくることもあるので、ちょっと得した気分になれることもありますよ。
「旅館」は、日本らしさを感じられる和室の宿泊施設。
基本的に食事付きプランがメインですが、素泊まりプランを出している旅館も増えてきました。
温泉地などでは、地元の飲食店で食事を楽しみたい人向けに素泊まりを選べる旅館が増えており、温泉だけ入りたい人にもおすすめです。
「ゲストハウス」は、低価格で泊まれる宿泊施設で、共用スペースを他の宿泊者と使うスタイルが一般的です。
キッチンや冷蔵庫が使える場所もあり、食事は自分で用意することが前提なので、素泊まりのスタイルが自然と馴染んでいます。
海外からの旅行者や、交流を楽しみたい人、一人旅に慣れている人に人気があります。
どんな宿が素泊まり向き?チェックすべきポイント
「素泊まりOK」と書かれていればどこでもいい、というわけではありません。
実際には、「素泊まりでも快適に過ごせるかどうか」が大切なポイントです。
では、どういうところに注目すればよいのでしょうか?
まずチェックしたいのが「立地」です。
素泊まりは食事がつかない分、食べる場所を自分で探す必要があります。
コンビニやスーパー、飲食店が徒歩圏内にあるかどうかを地図で確認しておくと安心です。
駅近ならなおさら便利ですね。
次に「設備」も重要です。
電子レンジやポットがあるかどうか、共用スペースで食事ができるかなど、自分でごはんを調達することを前提にすると、こうした設備があるかどうかで快適さが全然違います。
特に、買ってきたものを温められない、食べる場所がなくてベッドの上で…なんてことにならないようにしたいところです。
また、「口コミ」も参考になります。
「素泊まりで泊まったけど快適だった」「周辺にお店が少なくて困った」など、実際に泊まった人の声はとてもリアル。
予約サイトやGoogleマップの口コミ欄などもチェックしておくと、予想外のトラブルを防げますよ。
子連れ・女子旅・一人旅など目的別の宿の選び方
素泊まりが向いているかどうかは、旅のスタイルによっても変わってきます。
それぞれの目的に合わせて、どんな宿を選ぶといいのか、具体的に見てみましょう。
まず「子連れ旅行」の場合、素泊まりを選ぶなら設備の充実度を重視したいところです。
電子レンジや洗面所が広めだったり、ベッドが広めだったりすると、小さなお子さんがいる家族でも安心です。
また、ホテルの近くにファミレスやコンビニがあると、食事の選択肢が広がって便利です。
ファミリー向けに「子ども添い寝無料」の宿を選ぶのもおすすめ。
次に「女子旅」の場合は、安全面と清潔さが大事です。
女性専用フロアがあるホテルや、セキュリティがしっかりしている宿を選ぶと、夜に出かけても安心です。
おしゃれなカフェが近くにある宿や、観光地へのアクセスが良い宿など、立地や雰囲気を重視して選ぶと旅の満足度が上がります。
「一人旅」の場合は、コスパと気楽さを優先する人が多いかもしれません。
ビジネスホテルやゲストハウスは料金も手頃で、チェックインやチェックアウトもスムーズなので、時間に縛られたくない一人旅にはぴったりです。
ゲストハウスでは他の旅行者と交流できることもあるので、ちょっとした刺激がほしい人にもおすすめです。
また、最近では「簡易宿所(ホステル)」や「カプセルホテル」も素泊まり利用がしやすくなってきています。
特に都市部では1泊数千円で泊まれる施設が増えていて、深夜到着や早朝出発の旅行にも便利です。
素泊まりの料金相場と費用を抑えるコツ
「素泊まりは安いって聞くけど、実際どのくらい安くなるの?」
「費用を抑えながら、ちゃんと満足できる宿に泊まれる?」
初めて素泊まりを検討している人にとっては、金額の目安や選び方が気になるところですよね。
ここでは、素泊まりの料金相場や、食事付きプランとの違い、さらには旅の費用を上手に抑えるためのコツを、初心者向けにわかりやすく紹介していきます。
宿泊予約をするときに役立つ情報ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
食事付きとの価格差はどのくらい?
まずは、素泊まりと食事付きプランの料金差について見てみましょう。
これは宿泊施設の種類やランクによって変わってきますが、一般的には朝食付きで+1,000円前後、夕朝食付きだと+3,000〜5,000円程度が目安になります。
例えば、ある温泉旅館で「1泊2食付き」で予約すると1万2,000円だった場合、素泊まりなら同じ部屋で7,000円〜8,000円程度で泊まれることがあります。
1人あたりの差が大きい分、家族4人で泊まると1万円以上の節約になることも珍しくありません。
ホテルによっては、「朝食だけ別料金で追加できる」といった柔軟なプランもあります。
たとえばビジネスホテルで、素泊まりだと1泊6,000円、朝食付きにすると6,800円といった具合に、差額が少ないこともあるので、内容と費用のバランスを見て選ぶのがおすすめです。
ただし、「宿の朝食が人気」と口コミで評判の宿もあります。
そういう場合はあえて朝食だけつけるのもアリです。
逆に、「コンビニで軽く済ませればいいや」と割り切れるなら、やはり素泊まりで十分。
自由度を優先したい人にはピッタリです。
曜日・時期・地域による料金の違い
素泊まりの料金といっても、いつ・どこで泊まるかによってかなり変動します。
たとえば、平日と土日では2,000〜3,000円以上差が出ることもありますし、繁忙期やイベントシーズンは一気に高騰することもあります。
例えば、東京のビジネスホテルで素泊まりする場合、平日なら1泊6,000円前後で泊まれるのに、土曜日は8,000円を超えることも。
観光地や温泉地でも同じで、紅葉シーズンや夏休み、年末年始などは全体的に価格が跳ね上がります。
一方、オフシーズンや閑散期を狙えば、同じ宿でも驚くほど安く泊まれることがあります。
たとえば、箱根の旅館ではゴールデンウィーク中だと素泊まりで1泊12,000円以上することがありますが、6月の平日なら7,000円台で泊まれることもあります。
また、地域によっても相場は異なります。
都市部や人気観光地は全体的に高めですが、地方や郊外の宿は割安なことが多いです。
たとえば、大阪市内で素泊まりしようとすると7,000円〜1万円が相場ですが、少し離れた堺市や奈良方面に行くと5,000円前後で泊まれることもあります。
旅のスケジュールがある程度自由に組める人なら、平日・オフシーズン・地方都市をうまく活用することで、かなりの費用を抑えることができますよ。
安くて満足度が高い宿の見つけ方
では、料金を抑えつつ、快適に過ごせる素泊まりの宿はどう探せばいいのでしょうか?
ここでのポイントは、「値段だけで決めないこと」です。
まず大切なのは、口コミのチェック。
予約サイトやGoogleマップの口コミを読んでみると、実際に素泊まりで泊まった人の声が参考になります。
特に「清潔感」「立地」「スタッフ対応」「周辺の食事事情」などに注目してみましょう。
例えば、口コミに「駅から近くてコンビニもすぐ」「ベッドが広くて快適だった」「周辺に居酒屋が多くて夕食には困らなかった」といったコメントがある宿は、素泊まりでも満足度が高い傾向があります。
次にチェックしたいのが設備。部屋に冷蔵庫や電気ケトル、電子レンジがあるかどうかは、素泊まりの快適さに直結します。
特に、テイクアウトやコンビニでごはんを買う予定がある人には大事なポイント。
共同スペースやラウンジなどがある宿も便利ですよ。
さらに、予約サイトのクーポンやキャンペーンを活用するのも効果的です。
楽天トラベル、じゃらん、Yahoo!トラベルなどでは定期的に割引クーポンやタイムセールを行っていて、素泊まりプランも対象になることが多いです。
たとえば、「週末限定1,000円引きクーポン」や「○○エリア限定500円OFF」などを使えば、ちょっと贅沢な宿にも手が届くことがあります。
1人1泊あたりの金額が安い素泊まりだからこそ、クーポンの割引効果が大きく感じられます。
そして、できれば「公式サイト」もチェックしてみましょう。
宿によっては、自社公式サイト限定でさらに安いプランを出していることもあるので、比較してから予約するのがおすすめです。
素泊まりを快適に楽しむためのポイント
素泊まりの旅は、自由度が高くて自分のペースで動けるのが魅力です。
でも、食事がつかないからこそ、ちょっとした準備や工夫が必要になることも。
せっかくの旅行を「思ったより不便だった…」と後悔しないためには、事前のリサーチや持ち物、食事の段取りをしっかりしておくのがカギになります。
ここでは、素泊まりをもっと快適に、そして楽しく過ごすための具体的なポイントを3つに分けてご紹介します。
初めての素泊まり旅でも安心して楽しめるよう、初心者の方にもわかりやすく解説しています。
周辺のグルメスポットを事前にチェック!
素泊まりでは食事がつかないため、自分で食べる場所を見つける必要があります。
「近くにコンビニくらいあるだろう」と思って行ったら、実は周辺に何もなくて困った…という話もよくあります。
だからこそ、宿の周辺にどんな飲食店があるかを事前にチェックしておくことがとても大切です。
例えば、夕食は外食で済ませたい場合、周辺に居酒屋やラーメン屋、カフェなどがあるか調べておくと安心です。
Googleマップや食べログ、Rettyなどのグルメサイトを使えば、「宿の住所+レストラン」などで検索すれば候補がたくさん出てきます。
特に、観光地では「ご当地グルメ」を楽しめるお店が周辺にあるかどうかを調べると、食の楽しみも増えます。
例えば、札幌に泊まるなら味噌ラーメンやジンギスカン、金沢なら近江町市場で海鮮丼など、宿ではなく街全体を“レストラン”として楽しむ気持ちでいると、素泊まり旅はぐんと豊かになります。
また、飲食店の閉店時間も要チェックです。地方の観光地では意外と早く閉まるお店もあるため、夜の到着が遅い場合は「夜遅くまでやっている店」や「テイクアウト対応可能な店」などもリサーチしておくと安心です。
素泊まり旅行におすすめの持ち物リスト
素泊まりの旅では、「宿で提供されないもの」や「自分で準備しておくと快適になるもの」を持っていくと便利です。
基本的には通常の宿泊と大きな違いはありませんが、以下のような持ち物をプラスしておくと、より快適に過ごせます。
たとえば、インスタント味噌汁やスープ類、スティックコーヒーなどの軽食アイテムは、夜小腹が空いたときや、朝食を軽く済ませたいときに役立ちます。
お湯を注ぐだけで済むものなら、ポット付きの部屋ならすぐ用意できますし、荷物にもなりにくいです。
また、マイ箸・スプーン・紙皿・紙コップなどもあると便利。特にコンビニごはんを部屋で食べる場合、備え付けのカトラリーがなかったり、ゴミの処理に困ったりすることもあるので、あると助かります。
さらに、小さなレジャーシートや折りたたみトレーを持っていくと、ベッドの上で食事をとる際も安心です。
ホテルによっては机やテーブルが小さいこともあるので、こういったアイテムがあると便利さがぐんと上がります。
あとは、ウェットティッシュや消臭スプレー、折りたたみバッグなども、ちょっとした場面で役立つアイテム。
荷物に余裕があるなら持っていくと安心です。
朝食や夕食をどうする?コンビニやテイクアウトの活用術
素泊まりでは、朝食や夕食をどう確保するかがポイントになります。
でも最近は、コンビニやテイクアウトがとても充実していて、実は宿のごはんがなくても全く困らないことも多いんです。
たとえば、コンビニで買える「ご当地グルメ風弁当」や「地域限定のおにぎり」などは、手軽にその土地の味を楽しめるうれしい存在。
地域によっては、限定のスイーツやパンが置いてあることもあり、ちょっとした観光気分を味わえます。
また、Uber Eatsや出前館などのフードデリバリーサービスも、都市部ではかなり便利。
宿に直接届けてくれるので、外に出るのが面倒なときや、雨の日などにもぴったりです。
ただし、対応エリア外だったり、ホテル側で受け取りを断られるケースもあるので、事前に確認しておくと安心です。
さらに、近くにテイクアウトOKのレストランがあれば、夕食を持ち帰って部屋でゆっくり食べるというスタイルもおすすめです。
例えば、沖縄旅行なら「ポーク玉子おにぎり」専門店でテイクアウトしたり、大阪ならたこ焼きを買って帰ってホテルで食べるなど、地元グルメを気軽に楽しめるのも素泊まりならではの魅力です。
そして朝ごはんも、ホテルのバイキングではなく、自分で好きなものを選べる楽しみがあります。
パン屋さんの朝食セットや、朝から営業しているカフェ、観光地なら市場の朝食メニューなどを探しておくと、朝の時間もぐっと楽しみに変わります
【体験談】素泊まりを実際に利用してみた感想と失敗談
「素泊まりって実際どうなの?」
「食事がないって不便じゃないの?」
初めて素泊まりを検討している人にとっては、ネットの情報や料金表だけではわかりにくい部分もありますよね。
安いのは魅力だけど、実際に使った人の感想を聞いてみたいと思うのが本音だと思います。
ここでは、実際に素泊まりプランを利用したリアルな体験談をベースに、「良かった点」と「ちょっと後悔した点」の両方をわかりやすくご紹介します。
これから素泊まりを選ぶ方の参考になるように、初心者目線でまとめています。
素泊まりで旅を自由に楽しめた!成功例
まずは「素泊まりにして良かった!」という成功体験から。
ある週末、友人と2人で京都に1泊2日の観光旅行に出かけたときのことです。
泊まったのは、河原町エリアにあるビジネスホテル。
部屋はシンプルでコンパクトながら清潔で、ベッドも広め。何よりも良かったのは立地で、祇園や先斗町の飲食街が徒歩圏内にあり、夜の街歩きがとても楽しかったんです。
このとき、ホテルは「素泊まりプラン」で予約していました。
夕食は、あらかじめチェックしておいた京料理のおばんざい居酒屋へ。
カウンター席で季節の料理を楽しみながら、地元の日本酒をゆっくり味わえました。朝は市場の近くにあるパン屋さんで、焼きたてのクロワッサンとコーヒーをテイクアウトして鴨川のベンチで朝食。これが本当に最高でした。
もしこれが食事付きプランだったら、夕食や朝食の時間に縛られて、こうした“自由なごはんタイム”は楽しめなかったと思います。
また、ホテル代も素泊まりにしたことで一人あたり1泊6,000円以下に抑えられたので、その分、食事や買い物にお金を回せたのも大きなメリットでした。
この体験を通して、「食事の時間や場所を自分で選べるって、思っていた以上に旅が自由になるんだな」と実感しました。
こんな落とし穴も?後悔したポイントとは
とはいえ、素泊まりには気をつけたいポイントもあります。
別の旅先で体験したちょっとした失敗談を紹介します。
場所は、長野県の山あいにある温泉地。
紅葉の時期にどうしても行きたくて、急遽予約したのが、温泉付きの小さな旅館。レビューも悪くなく、「素泊まりOK」「温泉付きで格安」とあったので即決しました。
ところが…実際に行ってみると、周辺には飲食店がまったくなく、しかもコンビニも車で10分以上の距離。
到着したのが18時ごろだったので「どこかで夕食を…」と思ったら、付近の飲食店はすでに閉店済み。
仕方なく、旅館の方に「何か食事できるところありますか?」と聞いたものの、「この辺りは早く閉まっちゃうので…」と申し訳なさそうに言われ、結局その日は持っていたお菓子とカップスープだけで済ませることに…。
温泉は最高だったのですが、お腹が空いた状態で夜を過ごすことになってしまい、なんとも寂しい気分に。
このとき、「事前に周辺の食事事情をちゃんと調べておけばよかった」「もう少し早めに到着してお店に入っていれば…」と後悔しました。
さらに、部屋には電子レンジもなく、ポットだけ。
せっかく持ってきたレトルトカレーも温められず、お湯を注ぐインスタントだけに頼るはめに。
宿泊費は確かに安かったのですが、その分の満足感はちょっと薄くなってしまいました。
この失敗を経て、「素泊まりは自由だけど、自由だからこそ自分で調べて準備しないといけないんだな」と強く感じました。
まとめ|素泊まりを選んで、旅をもっと自由にお得に楽しもう
ホテルや旅館に泊まるとき、「食事付きにしようか、それとも素泊まりにしようか」と迷ったこと、きっと誰でも一度はありますよね。
これまでの旅行では、何となく“宿の食事がついているのが当たり前”という感覚だった人も多いと思います。
でも、旅のスタイルが多様化している今、あえて“食事なし”の素泊まりを選ぶ人が増えているのには、ちゃんと理由があります。
素泊まりは、旅を自分のペースで楽しみたい人にとって、とても自由度の高い選択肢です。
しかも、宿泊費をぐっと抑えることができるので、その分、観光やグルメ、ショッピングにお金を回すこともできます。
でも自由だからこそ、自分で考えて行動することも大切。
そこで、この記事の最後に、素泊まりを快適に楽しむためのチェックポイントと、あなたに合った宿泊スタイルの見つけ方を紹介します。
素泊まりを選ぶ前に確認したいチェックポイント
「素泊まりって、安くてお得そう!」
そう思って勢いで予約してしまうと、あとで「ごはんどうしよう…」と困ることもあります。
快適な素泊まり旅にするためには、事前にいくつかのポイントを確認しておくことが大切です。
まず一番大切なのが立地と周辺環境のチェックです。
特に、夜ごはんや朝ごはんを外で済ませる予定なら、周囲に飲食店やコンビニがあるかを確認しておくと安心です。
たとえば、都市部のビジネスホテルならコンビニもカフェも充実していますが、地方の旅館では「最寄りのごはん屋さんが車で15分」ということも珍しくありません。
次にチェックしたいのが設備面。
部屋に電子レンジがあるか、ポットはあるか、食事をとれるテーブルスペースがあるか、なども見逃せません。
特に、テイクアウトやコンビニごはんを予定している場合、温めたり、ちょっとした食器が必要になることもあります。
レビューや写真を見て「どんな風に過ごせそうか」をイメージしておくのがポイントです。
そしてもうひとつ大事なのが宿泊スタイルとの相性です。
たとえば、「温泉に入って、旅館の部屋食を楽しみたい」という人にとっては、素泊まりは物足りないかもしれません。
一方で、「旅先では外食を楽しみたい」「早朝に出発するから朝食は不要」という人には、むしろぴったりです。
「この宿に泊まる目的は何か?」「どんなふうに旅を楽しみたいか?」を考えながら素泊まりを選ぶことで、満足度の高い旅行になりますよ。
自分に合った宿泊スタイルで、満足度の高い旅に!
旅行の楽しみ方は人それぞれ。だからこそ、「これが正解!」という宿泊スタイルはありません。
大切なのは、その時の旅の目的や気分、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶことです。
たとえば、「地元のグルメを堪能したい」「食べ歩きが旅の目的」という人には、素泊まりはとても相性が良いです。
自由に好きな時間に食べたいものを食べに行けるというのは、旅の楽しみを大きく広げてくれます。
また、出張や短期滞在など、ホテルは「寝るだけの場所」というケースでは、素泊まりのほうが無駄がなく効率的です。
特に都市部のビジネスホテルやカプセルホテルなどは、設備も整っていて快適に過ごせるところが多く、コスパも抜群。
一方で、「せっかくの旅行だから贅沢したい」「旅館の食事を味わいたい」「子ども連れだから食事の手配を楽にしたい」というときは、迷わず食事付きプランを選ぶのももちろんアリです。
実は筆者自身も、旅の内容によって素泊まりと食事付きプランを使い分けています。
観光メインのときは素泊まりで、ホテル代を節約して美味しいお店を開拓するのが楽しみ。
一方、のんびり過ごしたい温泉旅行のときは、ちょっと贅沢して2食付きにして、旅館の部屋食を満喫します。
このように、宿泊スタイルに「正解」はなく、その旅にとっての“最適解”を選ぶことが一番の満足につながるんです。
素泊まりは、“自由な旅”の入り口。
食事の時間に縛られず、宿代を抑えて、もっと自分らしく旅を楽しむことができます。
事前のちょっとしたリサーチと準備があれば、初めてでも不安なく快適に過ごせるはずです。
ぜひ次の旅行では、自分の旅の目的やスケジュールに合わせて「素泊まり」という選択肢も検討してみてくださいね。
自由で、お得で、あなただけの旅がきっと楽しめるはずです。